
インプラントとの出会い
口許で若さの印象が決まる
最近の老人はやけに若いと感じる。私が子供の頃は還暦を過ぎればもう問題なく老人だった。失礼ながら「ヨボヨボ」という言葉がピッタリ来るような方が多かった。今の日本では還暦の方なんて、かつての中年ぐらいにしか見えない。しかし、逆に若いのにやけに老けた印象の方もいて、理由がわからずにいた。白髪でもないのにどうも老けて感じる。
実はそれは特定の人物の話なのだけれど、その彼にたまたま道で出会って二言三言交わすうちに、なんだか随分若々しく変貌していることに気がついた。でも、理由がわからない。ついにたまりかねて質問してしまった。「歯ですよ。歯」が彼の返答。なるほど。確かに歯が違う。以前は確かにそんなに綺麗な口許ではなっかたな。「インプラントにしたんですよ」と続ける。インプラント?なんだそりゃ?そう思いながらも曖昧に「ああそう」と返事してその場は別れた。
どうやら彼は口許の印象で老けて見えていたらしい。白く美しい歯がずらりと並んだ口許は確かに否が応にも若さを感じさせる。さわやかでもあるし。
でも、その時私は大きな勘違いをしていたのだ。インプラントなるものを美容整形の類のものであると思い、むしろ機能を犠牲にして審美性を追求したものなのだと勝手に思い込んでいた。それがひょんなことから、大きな誤解だと知ったのだ。
